就業規則はその内容により、人件費を削減することが可能になる場合もあります。
また、ワーク・ライフ・バランスが取れるような就業規則があれば、労使関係が良好になり、労使の信頼関係が生まれ、短期退職者や労使トラブル(解雇問題や労働時間管理問題に加え、パワハラ、セクハラ、マタハラなどの社員トラブルなど)が減少し、必然的に、これに係る人件費が削減されます。
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平成26年3月24日最高裁第二小法廷で判決がありました。
いわゆる「東芝(うつ病・解雇)事件」です。
この事件は、平成16年9月9日付で、うつ病の療養で休職期間満了により、解雇された従業員Xが、業務上疾病であり解雇無効による地位確認、未払賃金の支払請求、安全配慮義務違反又は不法行為による損害賠償請求(2224万2373円)を求めた事案です。
この裁判は、会社側が敗訴したものとなりました。
具体的な内容は、割愛いたしますが、流れと結果は、次の通りです。
第一審判決は、平成20年4月22日東京地裁で、第二審は、平成23年2月23日東京高裁でそれぞれありました。
解雇日から最高裁までに要した期間は、平成16年9月9日~平成26年3月24日のほぼ10年間で、
判決では解雇後の賃金(26万9683円)の平成16年10月以降分と未払賃金(970万8600円)[この分は、平成13年9月~平成16年8月分]の支払と損害賠償を認めました。(未払賃金は、当初の支払い期日に、当然支払っていませんので、遅延損害金がかかります。)
10年ほど争い、敗訴して、賃金もその期間分を払い、復職させるということになります。
最後まで争った場合は、
裁判費用もかかりますが、
それ以上に、
会社には、甚大な時間とコストがかかります。
しまったと思う前に、就業規則の作成・見直しを! 就業規則について思い悩んでいるなら、すぐに当事務所に気軽にご相談ください。 労使関係が良好であればトラブル減少・人件費削減で黒字経営 |